築10年を過ぎると、外壁だけでなく屋根の傷みも気になり始めます。「どうせなら一緒に塗ったほうが得なのでは」と考える方も多いでしょう。
先に結論をお伝えします。屋根と外壁を同時に塗装すると、足場代を1回にまとめられます。別々に依頼すると足場代が二重にかかるため、同時施工のほうが総額を抑えやすい仕組みです。ただし、安すぎる同時塗装には注意も必要です。
本記事では、同時塗装の費用相場・足場代節約の仕組み・費用内訳・向き不向き・安すぎる見積もりの注意点・業者選びを順に整理します。船橋市を含む千葉県北西部の気候にも触れながら、後悔しない判断材料をお届けします。
屋根と外壁の同時塗装費用はいくら?相場の目安
屋根と外壁の同時塗装は、延床30坪クラスで120〜180万円程度が一般的な相場です(出典:複数事業者の相場データ)。外壁のみの塗装が90〜130万円、屋根のみが40〜80万円とされ、別々に頼むと足場代が二重にかかります。同時に行えば、その重複を避けられる点が魅力です。あくまで目安であり、正確な金額は建物の規模や塗料グレードで変わってきます。まずは、同時塗装と別々施工の費用感を並べて確認しましょう。次の表で、両者のおおよその違いを整理します。
| 施工方法 | 費用目安(30坪) | 足場代 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 屋根と外壁を同時に塗装 | 120〜180万円出典:相場データ | 1回分 | 足場代の重複なし |
| 外壁と屋根を別々に塗装 | 130〜200万円出典:相場データ | 2回分 | 足場代が二重にかかる |
30坪の同時塗装費用の目安
延床30坪の同時塗装は、120〜180万円程度が一般的な水準です(出典:上表の相場データ)。使用する塗料のグレードや、屋根材・外壁材の状態で金額は前後します。シリコンかフッ素かによっても、総額が変わってきます。
金額の幅が大きいのは、屋根と外壁の劣化状態が家ごとに異なるためです。傷みが深ければ、下地補修も上乗せされます。逆に劣化が軽ければ、費用は抑えめに収まる傾向です。だからこそ、現地調査を受けたうえでの見積もりが欠かせません。
別々に依頼する場合との費用差
同じ屋根と外壁でも、同時か別々かで総額は変わってきます。別々に頼むと、足場代が2回発生します。足場代は1回あたり15〜22万円前後が目安とされ(出典:複数事業者の相場データ)、二重にかかると無視できない差になります。
事業者も、屋根と壁を塗る際の適正価格を、足場を含めた総額の視点で解説しています(出典:YouTube「屋根と壁を塗るのに適正価格って存在するの?」)。大切なのは、単価の安さではなく総額で比べることです。足場の重複を避けられる同時塗装は、費用面で理にかなった選択肢と言えます。
同時塗装の最大メリットは足場代を1回にできること
同時塗装の最大のメリットは、足場代が1回で済むことです。屋根も外壁も、塗装には足場が欠かせません。別々に行うと、その都度足場を組むため費用が二重にかかります。まとめて施工すれば、この重複を避けられます。加えて、工事全体の期間も短くなり、近隣への負担も軽く済みます。まずは、足場代がどう節約されるのかを図で確認しましょう。
※ 金額・回数はいずれも一般的な目安です。建物の大きさ・劣化状態・塗料のグレード・立地条件によって変動します。実際の費用は、複数社の見積もりで確認してください。
足場代が二重にかからない仕組み
足場は、作業員が安全に高所で作業するための設備です。屋根も外壁も、この足場がなければ塗装できません。別々に依頼すると、屋根のときと外壁のときで2回、足場の設置と解体が発生します。
同時塗装なら、1回組んだ足場で屋根も外壁も仕上げられます。足場代は工事のたびにかかる固定的な費用のため、この1回分の差は総額に効いてきます。屋根と外壁の両方に塗り替え時期が近づいているなら、検討する価値は十分でしょう。
工期短縮と近隣への負担軽減
別々に工事を行うと、そのたびに足場の組み立てや養生が必要です。近隣へのあいさつや、洗濯物への配慮も、工事ごとに繰り返す形です。同時塗装なら、こうした負担を1回にまとめられます。
工期が短くなれば、日常生活への影響も抑えられます。船橋市を含む千葉県北西部は住宅が密集するエリアも多く、近隣配慮の観点でも同時施工は理にかなっています。足場の設置回数が減る分、ご近所への気づかいも一度で済みます。
屋根と外壁の同時塗装費用の内訳
同時塗装の費用は、足場・外壁塗料・屋根塗料・人件費で構成されます。足場を共有できるため、内訳のなかで足場の割合を抑えられる点が特徴です。総額だけでなく内訳を理解すると、見積もりを読み解きやすくなるはずです。見積書では、足場・外壁・屋根がそれぞれ独立した項目として書かれているかを確認しましょう。「一式」表記では、何にいくらかかっているのか判断できません。次の図で、費用の内訳イメージを整理します。
※ 割合はあくまでイメージ・目安です。塗料のグレード、建物の形状、劣化状態、施工会社によって内訳は変わります。見積書では足場・外壁・屋根がそれぞれ独立した項目になっているかを確認しましょう。
足場・外壁塗料・屋根塗料の費用
足場代は、同時塗装なら1回分で済みます。外壁塗料と屋根塗料は、それぞれ塗る面積とグレードに応じて費用が決まる仕組みです。屋根は紫外線や雨風の影響を受けやすく、耐久性の高い塗料が選ばれることも多いです。
外壁と屋根で異なる塗料を使う場合、それぞれの単価と数量が見積書に明記されているかを見ておきましょう。人件費は、作業範囲が広がる分、外壁のみより増えます。ただし足場代の節約分と合わせれば、総額では同時施工が有利になりやすい構図です。
塗料グレード別の単価の考え方
塗料は、シリコンやフッ素などのグレードで単価と耐用年数が違ってきます。シリコンは耐用年数10〜13年、フッ素は15〜20年程度が目安とされます。グレードが上がるほど単価は高くなる一方で、塗り替えの間隔は延びていきます。
実例で費用を試算する事業者の解説も参考になるでしょう。塗料の単価(例として1㎡あたり2,000〜2,700円クラス)と面積から総額を見積もる考え方です(出典:YouTube「100平米の建物を2000-2700円の塗料でやるといくら妥当?」)。同時塗装は足場コストを抑えられるため、耐久性の高い塗料と組み合わせる選択も検討に値します。
同時塗装が向くケース・分けたほうがよいケース
同時塗装は、屋根と外壁の劣化タイミングが近いときに効果的です。一方で、どちらか一方だけが傷んでいる場合は、分けて行うほうが合理的なこともあります。自宅の状態に合わせて判断しましょう。両方の塗り替え時期が数年以内に重なるなら、同時施工で足場代をまとめる価値があります。まずは、屋根と外壁それぞれの劣化状態を知ることが出発点です。次のチェック項目を参考にしてください。
※ このチェックは判断の目安です。最終的な要否は、専門業者による現地調査で確認してください。
劣化の時期が近いなら同時が有利
屋根と外壁の築年数が近く、どちらにも劣化サインが見られるなら、同時塗装が有利です。チョーキング現象とは、外壁を手で触ると白い粉が付く劣化サインのことです。屋根の色あせやコケも、塗り替えを検討する目安のひとつです。
両方の塗り替え時期が重なるタイミングでまとめれば、足場代を1回に抑えられます。将来的にどちらも塗り替えが必要とわかっているなら、先にまとめてしまう判断も合理的です。長期のメンテナンス計画で考えると、総コストを見通しやすくなるはずです。
屋根と外壁で時期がずれるとき
一方で、屋根か外壁のどちらか一方だけが傷んでいるケースも見られます。まだ劣化が軽い側を無理に塗り替えると、費用が過剰になりがちです。この場合は、傷んでいる側を先に施工する選択も現実的です。
ただし、数年以内に両方の塗り替えが見込まれるなら、話は変わってきます。近い将来にもう一度足場を組むより、まとめたほうが総額を抑えられる場合も出てきます。屋根と外壁それぞれの劣化度を業者に診てもらい、タイミングを相談しましょう。
「安すぎる同時塗装」に注意|適正価格の見極め
同時塗装は割安になりますが、安すぎる見積もりには注意が必要です。屋根と外壁の両方を極端に安く提示する場合、どこかで品質を削っているおそれがあります。適正価格の考え方を押さえておきましょう。事業者のなかには、「150万円以下で外壁・屋根の塗装をするのは危険」として、安すぎる費用の落とし穴を指摘する声もあります(出典:YouTube「150万円以下で外壁・屋根の塗装をするのは危険です」)。金額の安さだけでなく、その根拠を確認する姿勢が大切です。
| 確認する項目 | 信頼できる見積書内訳が明確 | 注意が必要な見積書内訳があいまい |
|---|---|---|
| 屋根と外壁の塗料 | ○ 屋根・外壁それぞれ別々に明記 | × 「塗装一式」でまとめて表記 |
| 塗布回数 | ○ 下塗り・中塗り・上塗りを明記 | × 回数の記載がなく不明 |
| 下地処理 | ○ 高圧洗浄・補修などを記載 | △ 記載がなく含まれるか不明 |
| 足場代 | ○ 単独の項目として計上 | × 他項目に紛れて金額が不明 |
※ 同時塗装は割安になりますが、極端に安い見積もりは、どこかで品質を削っているおそれがあります。事業者のなかには「150万円以下で外壁・屋根の塗装をするのは危険」と、安すぎる費用の落とし穴を指摘する声もあります(出典:YouTube「150万円以下で外壁・屋根の塗装をするのは危険です」)。金額だけでなく、その根拠を確認する姿勢が大切です。
極端に安い見積もりの落とし穴
相場より極端に安い同時塗装には、理由が隠れている場合も見受けられます。塗料のグレードを下げていたり、塗布回数を減らしていたりするケースです。屋根塗装で必要な下地処理を省いている例も見受けられます。
安さに惹かれて契約すると、数年で再塗装が必要になる事態も起こり得ます。かえって総額が高くつく結果につながりかねません。事業者も、費用相場をうのみにせず適正価格の考え方で判断するよう促しています(出典:YouTube「外壁塗装の費用相場は信じるな!?適正価格の考え方」)。なぜその金額になるのかを説明できる業者を選びましょう。
見積書で必ず確認したい項目
見積書では、屋根と外壁の塗料が別々に明記されているかを見ましょう。それぞれのメーカー名・製品名・数量(㎡と缶数)まで記載されていると、信頼して任せられます。塗布回数(一般的には下塗り・中塗り・上塗りの3回)の明記も確認したいポイントです。
足場代が単独の項目として計上されているかも見ておきましょう。「一式」表記が多い見積もりは、後から追加費用が発生する余地を残しがちです。不明な点は遠慮なく質問し、書面で回答をもらうと安心です。
後悔しない業者選びと相見積もり
屋根と外壁の両方を任せるからこそ、業者選びが仕上がりを左右します。屋根塗装の実績も含めて確認し、複数社で比較することが基本です。特定の業者を名指しせず、一般的な確認ポイントを押さえておきましょう。見積もりで損をしないための確認方法について、事業者は「内訳の明記」「数量の根拠」を丁寧に見るよう解説しています(出典:YouTube「外壁塗装見積もりで騙されない方法」)。まずは、業者選びで見るべき点を整理します。
屋根塗装の実績と保証の確認
外壁塗装は得意でも、屋根塗装の経験が浅い業者もいます。屋根は形状や勾配が家ごとに異なり、専門的な判断が求められます。屋根塗装の施工実績を、件数や年数で確認しておきましょう。
保証内容も、屋根と外壁の両方に及ぶかを見ておくと安心です。保証の期間と範囲が書面で明示されているかを確かめましょう。私自身、業者を比べたときも、屋根の実績と保証範囲を尋ねると、対応の丁寧さに差がはっきり出ました。
相見積もりの取り方と注意点
適正価格を見極める基本は、複数の業者から相見積もりを取ることです。同じ条件でそろえて比較すると、金額の妥当性が見えてきます。屋根と外壁それぞれの塗料と数量を、各社で見比べるとよいでしょう。
訪問販売で「今なら足場代サービス」と契約を急がせる業者には、特にご注意ください。船橋市を含む千葉県北西部は海風による塩害(潮風の塩分が外壁や金属屋根を傷める現象)を受けやすく、耐久性を踏まえた提案ができる業者を選ぶと安心です。私も相見積もりを取ってみて、説明の丁寧さが業者選びの決め手になると感じました。
よくある質問(FAQ)
屋根と外壁を同時に塗装するとどれくらい安くなりますか?
足場代を1回にまとめられるため、別々に依頼するより総額を抑えやすい傾向です。削減額は建物の規模や塗料で変わるため、複数社の見積もりで比較することをおすすめします。
なぜ同時塗装だと足場代を節約できるのですか?
屋根と外壁の塗装は、どちらも足場が必要です。別々に行うと足場代が二重にかかりますが、同時なら1回分で済むため、その分を節約できます。
屋根と外壁の劣化時期がずれている場合はどうすべきですか?
片方だけが傷んでいる場合は、分けて行うほうが合理的なこともあります。ただし数年以内に両方の塗り替えが見込まれるなら、同時塗装で足場代をまとめる選択も検討できます。
同時塗装で安すぎる見積もりは大丈夫ですか?
屋根と外壁の両方を極端に安く提示する場合、塗料のグレードや塗布回数を削っているおそれがあります。金額だけで判断せず、内訳と数量の根拠を複数社で比較することが大切です。
同時塗装に使える補助金はありますか?
省エネ改修などの条件を満たせば、自治体の助成制度を利用できる場合も見られます。制度は年度・地域で異なるため、お住まいの自治体公式サイトで最新情報をご確認ください。
外装工事は専門知識が必要な分野ですが、基本を押さえれば落ち着いて判断できます。屋根と外壁の同時塗装で足場代を1回にまとめる仕組みを理解すること。そして安すぎる見積もりに注意しながら、複数社の内訳を比べること。それが、後悔しない外装リフォームへの確かな一歩です。
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