三階建てのお住まいで外壁塗装を検討すると、「2階建てより高くなるのでは」と不安に感じる方は多いでしょう。
結論からお伝えすると、三階建ての外壁塗装費用は、延床30坪規模で総額100万〜180万円程度が一つの目安とされ、2階建てより高くなりやすい傾向があります。主な理由は、足場が高層になること・高所作業で施工性が下がること・外壁面積そのものが増えることの3点です。
本記事では、坪数別の相場、費用が高くなる理由、㎡単価の内訳、塗料グレード別の比較、三階建て特有の注意点、そして相見積もりで適正価格に近づける判断軸を、中立的に整理します。判断材料としてお役に立てれば幸いです。
三階建ての外壁塗装費用の相場|坪数・総額の目安
三階建ての外壁塗装は、延床30坪規模で総額100万〜180万円程度が目安とされ、塗料グレードと建物の形状で幅が出ます。足場と外壁面積が増える分、2階建てよりやや高めになる点が特徴です。まずは規模別の総額から見ていきましょう。

坪数・延床別の費用目安
費用は延床面積ではなく「塗る外壁の面積」で決まるため、同じ坪数でも建物の形状によって上下する点に注意が必要です。三階建ては縦に高い分、外壁面積が増えやすく、総額も大きくなりがちです。下表に、シリコン塗料を基準とした目安をまとめました。
| 延床面積 | シリコン | フッ素 | 無機 |
|---|---|---|---|
| 25坪 | 90〜130万円 | 120〜160万円 | 140〜180万円 |
| 30坪 | 100〜150万円 | 135〜180万円 | 160〜200万円 |
| 40坪 | 130〜190万円 | 170〜230万円 | 200〜260万円 |
※足場・下地処理込み・税別の目安です。立地や形状で変動します(確認:2026年6月)。正確な金額は現地調査後の見積もりでご確認ください。
階数別の一般的な費用感は戸建ての外壁塗装費用でも整理していますので、あわせてご覧ください。
総額の内訳(塗装・足場・付帯部)
三階建ての総額は、外壁の塗装費、足場費、付帯部の塗装費で構成されます。なかでも足場費の比重が高くなりやすい点が、三階建ての大きな特徴です。
YouTubeの「3階建て外壁塗装の真実」という解説動画でも、三階建ての費用が上がる背景として足場と高所作業の影響が語られています。私が相談を受けるなかでも、足場の説明が丁寧な業者ほど見積もりの納得感が高い印象でした。
2階建てより費用が高くなる理由
三階建ての費用が高くなる主因は、足場が高層になること、高所作業で施工性が下がること、外壁面積が増えることの3つです。建物が高いほど手間とリスクが増え、総額に反映されます。順に見ていきましょう。
足場が高層になり面積・手間が増える
足場費用は、建物の外周と高さで決まる架面積で計算されます。架面積とは、足場が覆う面積のことで、外周×高さでおおまかに求められます。三階建ては高さがある分、架面積が大きくなり、足場代が増えるという仕組みです。
足場の考え方は足場費用の相場で詳しく解説しています。二階建てとの比較は二階建ての足場費用相場も参考にしてください。
高所作業で施工性・安全管理のコストが上がる
高い位置での作業は、塗料や道具の運搬に手間がかかり、職人の移動にも時間を要します。安全帯の使用や飛散防止の徹底など、安全管理の負担も増えるため、その分が費用に乗ってくる仕組みです。
YouTubeの「3階建てだと外壁塗装が高くなる?ポイント4つを解説」でも、施工性と安全管理が費用増の要因として挙げられています。安さだけで選ばず、安全への配慮も確認したいところ。
外壁面積そのものが増える
三階建ては縦に空間が広い分、塗る外壁面積が2階建てより大きくなりがちです。塗料の使用量も増えるため、材料費・人件費の両面で総額が上振れします。「2階建てより3階建ての方が高い?」という解説動画でも、面積増が費用差を生む一因として整理されています。なお、塗料の使用量が増える点も見落とせないポイント。
| 要因 | 費用への影響 |
|---|---|
| 足場が高層になる | 外周×高さの架面積が大きくなり、足場代が増える。総額に占める割合も高まりやすい。 |
| 施工性・安全管理 | 高所作業で運搬・移動に手間がかかり、飛散防止や安全帯など安全管理の負担が増える。 |
| 外壁面積が増える | 縦に高い分、塗る面積と塗料使用量が増え、材料費・人件費の両面で上がる。 |
㎡単価の内訳と費用を左右する要因
費用は㎡単価で見ると構造が分かります。塗装そのものは1㎡あたり1,800〜4,500円程度で、ここに足場・高圧洗浄・下地補修が加わる仕組みです。三階建てでは足場の比重がさらに高まる点が特徴です。
塗装・足場・洗浄の㎡単価の目安
塗装の㎡単価は塗料グレードで変わり、足場代は1㎡あたり700〜1,000円程度が一般的な目安とされます。高圧洗浄や養生、下地補修も別途必要です。三階建てでは足場の数量が増えるため、ここが総額を押し上げます。
全体の費用感は外壁塗装の費用相場で坪別に整理しています。内訳の読み方の参考にしてください。
狭小地・旗竿地など立地で変わる足場費用
立地も足場費用を左右します。旗竿地とは、道路から細い通路で奥の敷地につながる土地のことで、資材の搬入に手間がかかる立地です。隣家との距離が近い狭小地では、特殊な足場が必要になるケースも出てきます。
「適正価格の考え方」を扱う解説動画でも、立地条件で費用が変わる点が語られています。同じ三階建てでも条件で総額が動くため、現地調査を経た見積もりが欠かせません。
塗料グレード別の費用と耐用年数
塗料はグレードが上がるほど単価も耐用年数も上がっていきます。足場代が高い三階建てでは、塗り替え回数を減らせる高耐久塗料の費用対効果が相対的に高まる場合もあるでしょう。長期コストで考えてみましょう。
シリコン〜無機までの単価と耐用年数
現在の戸建てでは、コストと耐久のバランスからシリコン以上が選ばれることが多い傾向です。各塗料の詳しい特徴は外壁塗装の塗料の種類で6タイプに分けて解説しています。
| 塗料グレード | ㎡単価の目安 | 耐用年数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| シリコン | 2,300〜3,000円 | 約10〜13年 | バランスがよく主流 |
| ラジカル | 2,500〜3,200円 | 約12〜15年 | 汚れに強く人気 |
| フッ素 | 3,500〜4,500円 | 約15〜20年 | 高耐久で塗替回数を抑制 |
| 無機 | 4,500〜5,500円 | 約18〜25年 | 最も高耐久・初期費用は高め |
足場代が高い三階建てでの塗料選びの考え方
三階建ては足場を組むたびにまとまった費用が発生します。だからこそ、塗り替えの間隔を長くできる高耐久塗料を選ぶと、足場を組む回数が減り、30年スパンの総額で見ると有利になる場合があるわけです。
ただし、ご自宅にあと何年住むかで最適解は変わってきます。「予算」「住む年数」「外壁の状態」の3点で考えると、選択肢を絞り込めます。初期費用の安さだけで決めない視点が大切です。
三階建て特有の注意点|足場・近隣・施工管理
三階建ては足場の組み方、近隣への配慮、施工管理の質が仕上がりと安全を左右します。高所ほど手抜きが見えにくいため、工程を確認できる業者を選ぶことが大切です。注意点を整理します。
高層足場と飛散防止・近隣配慮
高層の足場では、塗料や洗浄水の飛散防止がより重要になってきます。メッシュシートで建物を覆い、近隣への配慮を徹底しているかは確認したいポイントです。船橋市など住宅が近接する地域では、近隣あいさつの有無も安心材料のひとつ。
高所の施工管理と工程確認の重要性
三階建ての高所は、地上から仕上がりを確認しにくい場所です。下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが適切に行われているかを、工程写真で示してくれる業者だと安心できます。報告体制が整っているかどうかこそ、信頼性を測る一つの目安。
付帯部の塗装範囲は付帯部塗装とはで確認できます。足場を共有できる同時施工は、効率の面でも検討の価値があります。
損をしないための相見積もりと業者選び
適正価格を見極める基本は、同じ条件で複数社から相見積もりを取り、内訳を比較することです。三階建ての施工実績がある業者かどうかも、重要な判断材料になります。比較すべき項目を確認しましょう。
相見積もりで比較すべき項目
相見積もりは3社程度が現実的です。各社に同じ条件を伝えると、比較の精度を高められます。比較すべきは、塗料名・塗布面積・足場の数量・補修内容・保証期間・自社施工か下請けかという点です。
業者選び全体の確認項目は外壁塗装業者の選び方で整理しています。あわせてご確認ください。
三階建ての施工実績と悪質業者の回避
三階建ては施工難度が高いため、実績の有無が仕上がりに影響します。訪問販売で「今すぐ契約すれば割引」と急かす業者や、極端に安い見積もりには慎重に向き合いましょう。
YouTubeの「見積もりで騙されない方法」「後悔しない業者選びの秘訣」でも、複数社比較と内訳確認が共通の防衛策として挙げられています。契約に不安がある場合は、独立行政法人国民生活センター(https://www.kokusen.go.jp/ ※確認:2026年6月)への相談も選択肢です。
まとめ|高さの分を理解し相見積もりで適正化
三階建ての外壁塗装費用は、延床30坪規模で100万〜180万円程度が目安で、2階建てより高くなりやすい傾向があります。理由は足場の高層化・施工性の低下・外壁面積の増加の3点に集約されます。
適正価格に近づける鍵は、なぜ高くなるのかという内訳を理解し、同じ条件で相見積もりを取って比較することです。塗料名・足場の数量・補修内容・保証が明記された見積もりかどうかを確認し、極端に安い金額には慎重に向き合うことが大切です。
外装工事は専門知識が必要な分野ですが、基本を押さえれば落ち着いて判断できます。高所の施工実績と管理体制が整った業者を選ぶことが、安全で長持ちする外装への近道です。本記事がお役に立てれば嬉しく思います。
よくある質問(FAQ)
三階建ての外壁塗装は2階建てよりどれくらい高いですか?
建物の高さで足場が大きくなり、外壁面積も増えるため、同じ坪数でも2階建てより総額が高くなる傾向があります。差額は条件によりますが、足場と施工性の分が上乗せされると捉えると分かりやすいです。正確な金額は現地調査後の見積もりで確認してください。
三階建てだと足場費用はどれくらいかかりますか?
足場費用は建物の外周と高さ(架面積)で決まるため、三階建てでは高さの分だけ増えます。総額に占める足場の割合も高くなりやすく、狭小地や旗竿地ではさらに上振れする場合があります。見積書で足場の数量と単価を確認しましょう。
費用を抑えるにはどうすればよいですか?
足場を一度しか組まなくて済むよう、屋根塗装や付帯部塗装を同時に行う方法が挙げられます。また、塗り替え回数を減らせる高耐久塗料を選ぶと、長期的な総額を抑えやすくなるでしょう。複数社の相見積もりで内訳を比較することも有効です。
三階建ては足場なしで塗装できますか?
高所の作業は安全確保の観点から、原則として足場の設置が前提となります。足場なしを強くすすめる業者には注意が必要です。安全と仕上がりの質を考えると、適切な足場を組んだうえでの施工をおすすめします。
業者選びで気をつけることは?
三階建ての施工実績があるか、建設業許可や有資格者の在籍、見積書の内訳が明確か、保証内容が示されているかを確認しましょう。高所は手抜きが見えにくいため、工程写真など施工管理の体制が整った業者を選ぶと安心です。
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