外壁塗装でローンを使うメリットと注意点
外壁塗装の費用は30〜100万円を超えることも珍しくありません。この金額を現金で用意するのが難しい場合、ローンは有力な選択肢になります。
私が千葉県内の業者に確認したところ、実際に工事費用をローンで支払う方は全体の3〜4割程度とのことでした。
ローンを使う主なメリット(手元資金を温存・計画的返済)
- 手元の現金を緊急時の備えとして残せる
- 月々の支払いに分散できるため家計管理がしやすい
- 修繕を先送りするより、早期対応でダメージの拡大を防げる
外壁の塗膜が劣化した状態を放置すると、雨水の侵入による躯体の腐食につながることがあります。費用の捻出が難しくても、ローンを使って早期に対処する判断は合理的なケースがあります。
ローン利用時の注意点(金利・審査・総支払額の増加)
ローンを使うと当然ながら利息が発生します。金利3%・借入100万円・返済期間5年の場合、総支払額は約108万円になります(元利均等返済の場合)。
また審査に通過できないケースや、借入状況によって希望通りの融資額が得られないリスクもあります。
現金一括払いとローンの損益分岐点
一般的に、金利2%以下のローンであれば現金一括払いとの差は小さいです。3%以上になると5年間で数万円の差が生じます。低金利のローンを探すことが賢い利用の前提になります。
月々 約17,080円
月々 約17,970円
月々 約18,870円
※元利均等返済・借入100万円・返済期間60ヶ月での試算。実際の金利は契約内容により異なります
外壁塗装に使える主なローンの種類と比較
外壁塗装の費用支払いに使えるローンは大きく3種類あります。それぞれ特徴・金利・審査の難易度が異なります。
リフォームローン(銀行・信用金庫)
銀行や信用金庫が提供するリフォームローンは、外壁塗装を含む住宅改修全般に利用できます。無担保で借りられる商品も多く、金利は1〜4%程度が目安です。
審査は勤続年数・年収・既存借入状況が中心で、1〜2週間程度の審査期間が必要です。
住宅ローンのリフォーム特約・追加融資
既に住宅ローンを組んでいる場合、同じ金融機関でリフォーム分の追加融資や特約を使えるケースがあります。住宅ローン金利(0.5〜1.5%程度)で借りられる可能性があるため、最も低コストな選択肢の一つです。
ただし手続きに時間がかかることと、融資限度額の制約がある点に注意が必要です。
信販会社のリフォームクレジット(施工業者経由)
施工業者が提携している信販会社のローンは、業者の窓口で申し込みが完結するため利便性が高いです。即日〜数日での審査が可能なケースもあります。
金利は3〜9%程度と高めになることがあるため、他のローンと比較したうえで選択することをお勧めします。
各ローン種別の比較表(金利・融資上限・審査難度)
| 種類 | 金利目安 | 融資上限目安 | 審査難度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 銀行リフォームローン | 1〜4% | 500〜1000万円 | 中 | 無担保可。審査1〜2週間 |
| 住宅ローン追加融資 | 0.5〜1.5% | 残債状況による | 中〜高 | 最低金利だが手続きが複雑 |
| 信販リフォームクレジット | 3〜9% | 100〜500万円 | 低〜中 | 業者窓口完結・即日審査も可 |
| 自治体融資制度 | 0.5〜2% | 100〜300万円 | 中 | 省エネ・バリアフリーが条件になることが多い |
自治体・公的機関のリフォーム融資制度
低金利の公的融資制度を使うと、市場より有利な条件で外壁塗装費用を賄えるケースがあります。
千葉県・市区町村の住宅改修融資制度
千葉県内の市区町村では、省エネ改修や耐震改修を対象とした低金利融資制度を設けているところがあります(最新情報は各自治体の公式サイトで確認してください)。外壁塗装単独では対象外になることが多いですが、屋根断熱や高断熱塗料との組み合わせで適用できるケースもあります。
住宅金融支援機構(フラット35)リノベ
住宅金融支援機構が提供するフラット35リノベは、省エネ性能の基準を満たすリフォームを対象としています。外壁に断熱塗料を使用する場合は対象になることがあります(参照:住宅金融支援機構 リノベ)。
省エネ改修と外壁塗装を組み合わせた申請のコツ
外壁塗装に断熱塗料(ガイナ等)を採用し、省エネ改修として申請するとローン制度の対象になりやすくなります。業者と事前に「省エネ申請が可能かどうか」を確認するとよいでしょう。
審査を通過するためのポイント
ローン審査では年収・勤続年数・既存の借入状況が重視されます。
審査で重視される主な項目
- 年収・勤続年数:在職3年以上・年収300万円以上が目安とされることが多いですが、金融機関により異なります
- 信用情報:過去の延滞・債務整理の履歴がある場合、審査通過が難しくなるリスクがあります
- 既存の借入残高:借入残高が年収の3分の1を超えると審査が厳しくなる場合があります(貸金業法の総量規制は銀行ローンには適用外ですが、参考にされることがあります)
複数の借入がある場合の対策
カードローン・自動車ローン等の借入残高が多い場合は、できるだけ返済して残高を減らしてからリフォームローンの審査を受けると通過しやすくなることがあります。
施工業者経由の信販ローンと自前ローンの使い分け
急ぎの工事で即日着工が必要な場合は信販ローン、費用を抑えたい場合は銀行リフォームローンが選択肢になります。両方に申し込んで条件がよい方を選ぶのも一つの方法ですが、短期間に複数のローン審査を行うと信用情報に記録されるため注意が必要です。
同じ金融機関に相談を
省エネ条件で対象になりやすい
審査に1〜2週間かかる
金利3〜9%と高めに注意
※あくまでも目安です。各金融機関・自治体の条件を必ず確認してください
ローンを使った外壁塗装の返済シミュレーション
返済額を具体的に把握しておくと、工事の判断が立てやすくなります。
借入50万円・100万円の月額返済試算
元利均等返済・金利3%の場合の月額返済額の目安です。
- 借入50万円・3年返済:月約14,530円、総支払約52.3万円
- 借入50万円・5年返済:月約8,990円、総支払約53.9万円
- 借入100万円・5年返済:月約17,970円、総支払約107.8万円
- 借入100万円・10年返済:月約9,660円、総支払約115.9万円
返済期間が長くなると月々の負担は減りますが、総支払額が増えます。
金利1%vs3%vs5%の総支払額の差
借入100万円・5年返済の場合の比較です。
- 金利1%:総支払約102.5万円
- 金利3%:総支払約107.8万円
- 金利5%:総支払約113.2万円
金利差4%で約10.7万円の差になります。低金利ローンを探す意義はここにあります。
繰り上げ返済で利息を減らすタイミング
繰り上げ返済は残高が多い返済初期ほど利息の削減効果が高いです。ボーナス時などに繰り上げ返済を行うと総利息を減らせます。ただし金融機関によっては繰り上げ返済手数料が発生するため、事前に確認しましょう。
悪質なリフォームローン勧誘への対策
外壁塗装の飛び込み営業では、強引なローン契約を勧誘するケースが報告されています。
訪問販売業者による強引なローン勧誘の手口
- 「今日決めないと工事が入れない」と即決を迫る
- 「無料点検」と称して損傷を過大に説明し、高額な工事を勧める
- 金利や総支払額を明示せずにローン契約を結ばせる
こうした勧誘に対しては、その場で契約せず複数の業者から見積もりを取ることが基本的な対策です。
クーリングオフ(特定商取引法・8日間)の行使方法
訪問販売で契約した場合は、特定商取引法に基づき契約書面受領から8日間以内であればクーリングオフが可能です(参照:消費者庁 特定商取引法)。クーリングオフは書面またはメールで行使できます。
船橋市・千葉市の消費生活センターへの相談窓口
- 船橋市消費生活センター:船橋市役所内(千葉県船橋市湊町2-10-25)
- 千葉市消費生活センター:千葉市中央区)
- 消費者ホットライン(全国共通):188(いやや)
強引な勧誘を受けた際や契約内容に疑問を感じた場合は、上記の窓口に相談することを検討してください。
※外装リフォームの窓口編集部まとめ。個別の状況によって対応が異なります
外壁塗装ローンに関するよくある質問
Q. 外壁塗装のローンは頭金なしで利用できますか?
A. 頭金なしで利用できるローンもあります。ただし頭金なしの場合は借入金額が大きくなるため、総返済額も増えます。可能であれば一部を頭金として用意すると利息負担を抑えられます。
Q. 施工業者が提示するローンと銀行ローンのどちらがお得ですか?
A. 一概にどちらがお得とは言えません。施工業者経由の信販ローンは手続きが簡便ですが、金利が高めのケースがあります。銀行のリフォームローンは審査に時間がかかりますが、金利が低い場合があります。両方の条件を比較して判断しましょう。
Q. 外壁塗装のローンはいつ審査が完了しますか?
A. 施工業者経由の信販ローンは即日〜数日、銀行のリフォームローンは1〜2週間程度が目安です。工事開始前に審査が完了していることを確認してから契約に進みましょう。
Q. ローンを使ってから工事内容の変更はできますか?
A. ローン契約後に工事内容が変更になった場合、ローン金額の変更手続きが必要になることがあります。見積もり内容が確定してからローン申し込みを行うことを推奨します。
一次情報:消費者庁「特定商取引法に関するガイド」、住宅金融支援機構 フラット35リノベ(https://www.jhf.go.jp/)
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