船橋市の外壁塗装補助金は断熱改修との併用で活用可能、2026年1月13日まで申請受付中

船橋市で外壁塗装を検討されている方に、知っておいていただきたい情報があります。残念ながら外壁塗装単体では補助金の対象になりませんが、断熱改修と同時に行うことで、実質的な費用負担を軽減できる可能性があります。申請期限が2026年1月13日と迫っているため、早めの検討が必要です。

船橋市の補助金事情、外壁塗装だけでは対象外

船橋市では現在、外壁塗装のみを対象とした補助金制度は実施されていません。これは他の多くの自治体でも同様の状況です。

しかし、諦めるのはまだ早いです。船橋市が実施している「住宅バリアフリー・断熱改修支援事業」を活用すれば、断熱改修と外壁工事を組み合わせることで、工事費用の一部に助成を受けられます。

制度の基本情報

令和7年度の住宅バリアフリー・断熱改修支援事業は、自宅内での転倒やヒートショックによる事故を防止し、住み慣れた住宅に安心して長く居住できるよう支援することを目的としています。

助成の対象となるのは、合算額が3万円以上の工事で、工事費用の10分の3が助成されます。上限は8万円です。

断熱改修と外壁工事を組み合わせる方法

では、具体的にどのように断熱改修と外壁工事を組み合わせればよいのでしょうか。

対象となる断熱改修工事

船橋市の制度では、以下のような断熱改修が対象になります。

外壁への断熱材の施工や、天井、床、玄関への断熱材の施工が含まれます。これらの断熱工事を行う際、外壁の補修や塗装を同時に実施すれば、工事の効率も上がります。

断熱改修は、バリアフリー工事と異なり、介護保険の要支援・要介護認定や身体障害者手帳の所持などの条件がありません。つまり、比較的多くの方が利用できる制度です。

外壁塗装との組み合わせ例

たとえば、外壁に断熱材を施工する工事を主とし、その後の仕上げとして外壁塗装を行うという計画が考えられます。断熱材の施工費用が助成対象となり、外壁塗装部分は自己負担となりますが、工事を一度に行うことで足場代などの共通費用を節約できます。

ただし、船橋市の公式サイトでも「外壁塗装は助成対象外」と明記されており、断熱効果のある塗料を使用した外壁塗装のみでは助成対象になりません。あくまで断熱材を用いた断熱改修工事が必要です。

申請の流れと注意点

申請期限は2026年1月13日

令和7年度の申請受付期限は、令和8年1月13日までです。この期限までに、船橋市住宅政策課に申請書類を提出する必要があります。

交付決定通知の送付には申請から1か月程度かかるため、工事開始を考えている時期から逆算して、余裕を持った申請が大切です。

必ず工事着手前に申請を

この制度で最も注意すべき点は、必ず工事着手前に申請しなければならないということです。工事が完了している場合や、すでに工事中の場合は対象になりません。

申請後、市から交付決定通知を受け取ってから工事を開始してください。この順序を守らないと、せっかくの助成を受けられなくなってしまいます。

必要な書類を準備する

申請には以下のような書類が必要です。

住宅バリアフリー・断熱改修支援事業助成申請書、市税等助成要件確認同意書、固定資産税納税通知書の写しまたは建物全部事項証明書の写し、検査済証などの建築関連書類の写し、工事予定箇所の間取り図とカラー写真、見積書などの写しを準備します。

見積書には、工事箇所ごとの仕様、数量、工事費などが分かるように記載されている必要があります。

施工業者の条件

工事を行う施工業者は、市内に事業所を有するか、または対象住宅の建設を行った業者である必要があります。業者選びの際には、この点も確認しておきましょう。

助成額の計算例

実際にどの程度の助成が受けられるのか、具体例で見てみましょう。

ケース1:外壁断熱材施工30万円の場合

外壁に断熱材を施工する工事費用が30万円だった場合、その10分の3にあたる9万円が助成されますが、上限が8万円のため、実際の助成額は8万円となります。

ケース2:複数箇所の断熱改修を組み合わせる場合

外壁の断熱改修20万円、床の断熱改修15万円を合わせて実施した場合、合計35万円の工事となります。この場合、10分の3は10.5万円ですが、上限8万円が適用されます。

このように、複数の断熱改修を組み合わせることで、より効果的に住宅の断熱性能を高めながら、助成を活用できます。

他の補助金制度との併用について

船橋市の住宅バリアフリー・断熱改修支援事業は、他の補助金制度と併用できる場合があります。

国や県の制度との組み合わせ

国土交通省の「住宅省エネ2025キャンペーン」や、千葉県の「住宅用設備等脱炭素化促進事業」など、他の補助金制度と組み合わせられる可能性があります。

ただし、対象工事について国などの他の補助金の交付を受ける場合は、実績報告時に対象費用から他の補助金を差し引いた額をもとに助成金額が確定されます。

複数制度の併用を検討する際の注意点

複数の補助金制度を併用する場合は、それぞれの申請時期や条件、必要書類が異なります。また、どの費用がどの制度の対象になるかを明確に区分する必要があります。

詳しくは船橋市住宅政策課に相談するか、補助金申請のサポート経験が豊富な施工業者に相談することをお勧めします。

工事完了後の手続き

助成を受けるためには、工事完了後の手続きも重要です。

実績報告書の提出期限

令和8年3月31日までに工事および支払いを完了し、完了後20日以内かつ令和8年3月31日までに実績報告書を提出する必要があります。

実績報告書には、領収書の写しや、工事完了後のカラー写真などを添付します。申請時から金額が変更になった場合は、支払額の内訳を示す書類も必要です。

助成金の交付

実績報告書の審査後、助成金が交付されます。交付までのスケジュールを考慮して、工事費用の支払い計画を立てましょう。

まずは専門業者に相談を

船橋市で外壁工事を検討している方は、まず断熱改修との組み合わせが可能かどうかを専門業者に相談することをお勧めします。

現在のお住まいの状態によっては、断熱性能を高めることで、夏の暑さや冬の寒さを軽減でき、冷暖房費の削減にもつながります。特に船橋市を含む千葉県北西部は、夏の暑さが厳しい地域ですので、断熱改修の効果は大きいと言えます。

業者選びの際は、補助金制度に詳しく、申請サポートの経験がある業者を選ぶと安心です。見積もりの段階で、どの工事が助成対象になるかを明確にしてもらいましょう。

工事着手前の申請が必須ですので、まだ検討段階でも、早めに情報収集を始めることが大切です。

【参考資料・相談窓口】

船橋市の公式情報

問い合わせ先

船橋市 都市計画部 住宅政策課 所在地:千葉県船橋市湊町2-10-25 電話:047-436-2712 受付時間:平日9:00-17:00

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